2006.8.1〜8.6 愛知芸術文化センター・アートスペースH
写真展によせて
このサークルは、2003年に開講された女性向け写真教室の出会いが縁で始まりました。
のめり込まず、そうかと言って片手間ではない写真を持ち寄る場です。
被写体頼み、How-To先行の写真に違和感を覚え、勝手気ままな脱力私生活写真にもかぶれない。
ここでの写真に向ける着想のひとつは、普通の感覚と少しズレた『かわいい』の探求。
その探求は、侘び寂びとモダンの融合した視覚形成を経て進展中です。
仲間内を超えた写真公開の場を求め、昨年から数えて二度目のグループ展。
パネル構成による展示は、定例会机上に写真が展開するライブ感を再現したものです。
テーマ、ストーリーを骨格にした組写真ではなく、個々の写真の響きを感覚的に吸着したものです。額装しないのは、作品風に収まってしまう危惧と、展示総数確保を優先したためです。
作者が見つめた小さな切実に、忘れていた気分、沸いてくる言葉、共有できる感覚はあるでしょうか。
人は、言いたかったことが伝わったとき、漠然とした想いに道筋を得たとき、うれしいものです。
展示風景
